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NECモバイリング初の試み、知育玩具ショップを成功へと導け

2001年、携帯電話が爆発的に普及している最中に、NEC モバイリングでは、その先を見据えたプロジェクトが動き出した。携帯電話が広く行き届き飽和状態をむかえる前に、ショップ事業で培った販売ノウハウを生かせる新規事業の立ち上げプロジェクトである。そして、誕生したのが知育玩具のショップとしてスタートした「グローブキッズ」だった。しかし、その前途は順風満帆とは程遠いものだった。

ショップ事業で培った販売ノウハウを生かして新規事業を立ち上げろ!

佐藤 徹弥
販売事業本部 GROBKIDS事業推進部 マネージャー 佐藤 徹弥

1997 年入社 放送芸術学科卒
契約社員としてテレビ局に2年間勤務した後、情報通信会社へ転職。3年間営業経験を積み NEC モバイリングに入社。モットーは、不可能だとあきらめるより、可能にするために努力すること。

「少子化が進み、注目されているマーケット『6ポケット』――両親、祖父母の財布を取り込める事業ではないだろうか」

2001年からスタートした新規事業プロジェクトのリーダーに抜擢された佐藤徹弥は、1年の時をかけて知育玩具ショップ事業に行き着く。知育玩具とは、学ぶことを前提に作られたおもちゃのことで、「言葉」「音楽」「指先」「想像」「芸術」「自然科学」の6分野に大別されている。米国では注目の高まりつつあるビジネスだったが、当時の日本では取り組む企業もほとんどなく、未成熟な市場であった。

「これは!」と考えた佐藤は、事業の立ち上げに邁進し、2003年12月、横浜市都筑区にある「モザイクモール横浜」内に「グローブキッズ」として形を成す。目標は月商2000万円以上、年商3億円であった。しかし、業績は思わしくない。オープン初月の売上は200万円にとどまり、商品内容や人材を入れ替えるなど、思いつく限りの手を講じたものの500万円~600万円が限界。人件費や家賃、仕入れ値などを考慮すると、実質赤字に近い状況が1年以上も続いてしまう。社内には「もう、止めろ」という声もあがりだし、佐藤自身も「多店舗化など思いもよらなかった」という。

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2号店出店のチャンス到来

2号店出店のチャンス到来

しかし、2005年に大きな転機が訪れる。グランベリーモール(東京都町田市)に新しくできる施設「OASIS SQUARE」への出店依頼が舞い込んできたのだ。3階に映画館がある建物で、用意された場所はフードコートと施設内唯一の授乳室の隣という好立地だった。

「以前からグランベリーモール内にあった1.5坪ほどのドコモショップは、売上が好調でした。そのため、NTTドコモ様からは店舗拡大の打診がきているところだったのです。グローブキッズ2号店をオープンし、ドコモショップの面積を拡大して併設することができるのではないか。これはチャンスだと思いました」

「多店舗化など思いもよらなかった」佐藤が、2号店出店に本気になったのには、もう一つ理由があった。グランベリーモール支配人との出会いである。彼は、店のコンセプト設定から商品構成、内装に至るまで、ノウハウを惜しげもなく提供してくれたのだ。1号店の不振の原因が分からなかった佐藤にとって、彼から教えられるノウハウの一つひとつは目からウロコの落ちるようなものばかり。これに勇気付けられた佐藤は、当初は反対の声もあった社内関係者を地道に説得し、了承を取り付けたのであった。

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