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サブプライムローンに端を発した金融危機等により、景気の不透明感は増していますが、携帯電話ビジネスを取り巻く事業環境にも大きな変化の波が押し寄せています。1990年以降、破竹の勢いで成長を続けてきた携帯電話市場ですが、2007年末には、累計加入契約台数が1億台を突破するなど、国内では飽和状態が指摘されており、携帯事業者各社は新しいビジネスモデルを模索しています。
また、総務省によるモバイルビジネスの活性化施策として2006年10月にスタートした、電話番号を変えずに事業者を選べる「ナンバーポータビリィティ」や、2007年10月から始まった、端末価格と通信料金を分離した販売方式の「分離プラン」などによる環境変化の中、各社は、新しいビジネスモデルやサービスの拡充を図ることで活路を見出そうとしています。そして、私達販売代理店も、その変化に追従するべく、変化が求められてきています。
一方、世界に目を転じると、普及台数という視点で見れば、とりわけ、BRICs(ブリックス※1)やVISTA(ビスタ※2)と呼ばれる経済成長著しい開発途上国では、大幅な伸びを示しています。出荷台数を例にとると、国内ではこれまで年間5千万台前後で推移してきましたが、世界では10億台を突破しており、国内の20倍以上といった巨大市場へと成長を遂げています。 また、飽和と言われる日本の携帯電話市場ですが、普及率という視点で世界を見れば、日本は世界で75位程度、まだまだ伸びる要素はあり、携帯を取り巻く事業環境は、発展途上といえるのです。
- ※1:BRICs
- ブラジル、ロシア、インド、中国の頭文字の総称。
- ※2:VISTA
- ベトナム、インドネシア、南アフリカ共和国、トルコ、アルゼンチンの頭文字の総称。

携帯事業者各社の取り組みの中には、技術面でも時代の先端を切り拓く新しい開発が進んでいます。その一例がフェムトセル※3や、Wi-Max※4、あるいはFOMAに続く第四世代の携帯電話システムなどです。こういった技術によって生まれる新しいサービスが、新たな市場の可能性を広げることは間違いありません。
その可能性の一つが「FMC」(Fixed Mobile Convergence)です。これは、固定通信(Fixed)と移動通信(Mobile)の融合と訳され、ネットワークの統一、電話機自体の統合等、様々な局面での統合を指します。たとえば、一つの通信端末を自宅では固定電話、外では携帯電話として利用することも可能になるのです。将来的には、様々な家庭向けサービスやアプリケーションの登場が予想され、異業種も含めたFMC市場の活性化が期待されています。かつて、携帯電話のビジネスモデルに大変革をもたらした「iモード」のように、新しい技術の開発が、携帯ビジネスを飛躍的に拡大させる可能性を秘めています。
- ※3:フェムトセル
- 家の中や小さなオフィスなどで、数メートル程度のごく小さい範囲をカバーする基地局。固定通信と移動通信を中継する役割を持ち、これによりFMCのひとつといえる携帯電話を固定通信機で利用することができる。
- ※4:Wi-Max
- 2009年から商用サービスが始まるワイヤレスブロードバンドの新しい標準規格。高速移動通信用の同規格も策定され、これまでの数倍の高速通信が実現する。

