皆様の医院では朝礼、終礼は実施されていますか?
私はこれまでたくさんの歯科医院でお話を伺っていますが、まだまだ多くの医院では朝礼、終礼が行われていません。
朝は各自のタイミングで準備を開始し、いつの間にか診療がスタートしている。そして診療が終われば各自のタイミングで「お疲れ様でした」と診療室から去っていく。
このような形で果たしてチームワークが確立されるでしょうか? 私のこれまでの経験ですと、朝礼、終礼がちゃんと実施されている医院ほど、チームワークが確立されています。チームワークが確立されやすいですから、日々の診療の流れが良くなったり、報告・連絡・相談がスムーズに行われたりという効果が表れてくるのです。
しかし朝礼、終礼を実施するとは言っても、果たしてどんな内容を実施して良いか分からない、という方も多いと思いますので、今回は2回に分けて、私のクライアントで実施しているオススメの朝礼、終礼方法をお伝えします。今月は前編という事で朝礼の方法についてお伝えしたいと思います。
皆様の医院には医院理念があるでしょうか?医院理念とは「うちの医院はこのような方針、やり方に則って運営する」というヴィジョン(旗印)です。医院理念(ヴィジョン)が無い医院とは、つまり「自分の医院がどの方向を目指しているか分からない」と暗に伝えている事と同じです。リッツ・カールトンホテルのスタッフの行動規範が「クレド」と呼ばれている事から、医院理念を「クレド」としている医院も増えてきましたが、呼び方はともかくとして、このように医院のヴィジョンを明確にする事は極めて重要です。そして一日の診療がスタートする前の朝礼の中で、医院理念を皆で唱和する事により「今日もこの理念に則って診療していきましょう」というメッセージを、院長含めスタッフ全員で意思統一を図るのです。
『職場の教養』は社団法人倫理研究所が発行している読み物です。この本の中には一日毎に、仕事をしていく上での大切なメッセージが綴られています。この内容をスタッフ全員で声に出して読み、その内容を読んで感じた事を発表してもらうのです(スタッフ全員に発表してもらうと大変ですので、その日の発表担当を一名選出する形が良いでしょう)。
なぜ発表する機会が必要なのかと言いますと、それは「人前で自分の意見を言葉にする練習のため」です。「歯科医院で働いているのだから、人前で話など出来なくても良い」という考えは大きな間違いです。私達は「患者様への説明」「院長への業務報告」「外部業者とのやりとり」など、多くの場面で人前で話をしているのです。そして人前で話す事は、その機会を増やせば増やす程、上達するものなのです。
※職場の教養のお申込は、詳しくは各都道府県の「倫理法人会事務局」にお問い合わせ下さい。
⇒ http://www.rinri-jpn.or.jp/houjin/houjin-link.htm
あいさつは社会人の基本です。歯科医院においても活気のある医院、雰囲気の明るい医院などの挨拶は活気、元気があるものです。やはり挨拶がきちんと出来ているかどうかで、医院の評判はかなり変わってきますので、皆様の医院でも挨拶の出来る歯科医院になる事が大切です。
具体的には「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」「お疲れ様でございました」「お大事になさいませ」などの医院でよく使用する挨拶を全員で発声します。スタッフの一名がまず最初に挨拶を発声し、その後スタッフ全員で発声する、という形にするとスムーズに挨拶練習が進んでいきますので、この形で挨拶練習をすると良いでしょう。
当日のアポイント表を見ながら「●時に新患が来院する」「●時の患者様は、自費補綴のSETです」などと、診療の中でも皆で共有しておいた方が良さそうな情報を伝達します。現在は「歯科医師担当制」「歯科衛生士担当制」「受付固定制」など、各職種毎の分業制にしている歯科医院も増えてきており、そうなると自分の職種に関する情報であれば分かっていても、他の職種の情報となると殆ど理解していない、などという事態が起こりえます。
先ずは上記項目が一通り実践出来れば、朝礼として形になりますので、ここから実践してみましょう。その上で「このような取組みを行うと、朝礼が盛り上がる」というアイディアがあれば実践してみて下さい。新しい取組みを実践する上では、いきなり高いレベルを求めないという事も大切です。
次回は私のクライアントで実施している終礼についてお伝えします。今月の間に朝礼を実施出来ていれば、来月はよりスムーズに終礼を実施出来ると思いますので、ぜひ頑張ってみて下さい!