歯科界には、技術系はもちろん、マナーや接遇の向上を狙いとするもの、経営に関する勉強会など、実に様々な研修やセミナーがあります。しかし同じセミナーや勉強会に参加しても、多くのものを得られる人と、何も得られない人がいますが、なぜ同じ時間を過ごし、同じセミナーを受講しているにも関わらず、異なる結果が表れるのでしょうか。
私もこれまで多くのセミナーに参加してきましたが、受講中はもちろんのこと、受講前後の行動によって、得られる結果が大きく異なる事に気付きました。そこで今回は「セミナー、勉強会を最大限に生かす方法」というテーマでお伝えしていきます。ぜひ以下に書いてある項目を皆さんも実施してみて下さい。必ず多くの結果を得られる筈です。
勉強会を開催するような会社や団体の多くは、ホームページを持っている筈です。ホームページは情報の宝庫ですから、ぜひセミナー受講前に、主催会社団体のホームページを一通り読まれておく事をオススメします。特に講師の紹介については詳しく読んでおく事で、当日、講師の方とお話される際に会話が弾むきっかけになります。
セミナー講師をする位ですから、多くの講師は自身の書籍を出版している可能性があります。セミナー受講の前に、講師の書籍を読んでおく事で、当日のセミナーの理解度は格段に上がりますし、前述したように当日講師の方とお話される際に「ご著書、読ませて頂きました」と一言付け加えるだけで、講師との距離感はグッと縮まりますので、ぜひ講師の書籍は読んでおくと良いと思います。
セミナーによっては、前列であればある程、高額なものもある位ですから、前列にはそれだけ価値があります。具体的には「講師の話が間近に聴ける」「講師が講座の中で行う演習のサポートを依頼される事がある」など付加価値があるのです。ですから、もしも席順によって価格が変わらなかったり、元々座席指定がある等の場合でなければ、前列に座らない理由はありません。ぜひ積極的に一番前、講師の間近に座るようにしましょう。
当日は講師と顔を合わせたのですから、ここでご挨拶をしない手はありません。せっかく当日を迎える前までに、ホームページを見たり、講師の書籍を読んでいる訳ですから、ぜひ積極的に名刺交換やご挨拶に行ってみましょう。そこで「●●(書籍名が入ります)を読ませて頂きました」と付け加えるだけで、名刺交換をした「その他大勢」から抜け出す事が出来ます。そのためにも、名刺は必ず持参しましょう。
まだまだ「歯科医院で働いているのに、名刺なんて必要ない」という認識を持っている方が少なくないですが、それは大きな間違いです。初診の患者様にお渡しするのはもちろんの事、このようなセミナーでは必ず名刺交換をする機会がありますので、まだ名刺を作っていない場合は、早急に作られる事をオススメします。
これまで前述したように、セミナーというのは情報収集や学びの場であるのはもちろんですが、自分自身を売り込む場、アピールの場でもある訳ですから、積極的に周囲の聴衆とも名刺交換をしていきましょう。ここでも「前列に座る」という事が効果的になります。なぜならば、このようなセミナーで前列に座るような人は、概ね意識が高いからです。意識の高い人達と積極的にコミュニケーションを取る事で、確実に自分自身の価値が上がりますので、ぜひ周囲の方と名刺交換していきましょう。
講義中、講師の方から「では発表してくれる方、いらっしゃいますか?」「この演習について、手伝って下さる方?」というように、聴衆に参加を促す機会がありますが、このよううな時は自分をアピールするチャンスですので、ぜひ積極的に参加して下さい。皆さんも将来的にはセミナー講師などをやられる機会があると思いますが、ここでは講師の気持ちになって考えてみて下さい。「発表してくれる方?」と挙手を促しているのに、会場の誰からも全く反応が無かったら、講師はどんな気持ちになるでしょうか。講師もプロですから目に見えた戸惑いは見せないかも知れませんが、それでも「全く反応してくれなかったな。ひょっとして自分の話が伝わっていないのかな」という気持ちにはなると思います。
そのような気持ちが講演内容の質を左右する事がありますので、講師の講演内容の質を高めるという意味でも、ぜひ講師から参加を促された場合には、積極的に参加するようにしてみて下さい。それが講演内容の質を高めると同時に、あなた自身のアピールにも確実に繋がりますから。
懇親会にもぜひ参加しましょう。ここではぜひ講師の方とコミュニケーションを取るようにしてみて下さい。なぜ懇親会にて講師とお話する事が大切かと言うと、もしかしたら「講演中には聴けないような話」が聴けるかも知れないからです。と言うのも、講師は講演をやり終えた安堵感で、緊張から解放され、良い意味で油断しています。ですからそこで講演の内容についての質問などをしてみると、思いがけない内容が聴けたりするかも知れませんし、そこで聴けるお話は、あなただけに向かって話されている内容ですので、その分貴重なのです。
この文章を読んでいる方が、院長でもスタッフでも同じ事が言えるのですが、多くの場合セミナーを受講する際は「●●歯科医院に勤務(経営)している▲▲」という形で申込みをしている筈ですが、それはつまり「自分の医院の看板を背負って、セミナーを受講している」と言い換えられる事が出来ます。ですから、ベストはセミナーを受講したその日のうちに「本日のセミナーを受講した、●●歯科医院の▲▲ですが、本日はとても勉強になりました。ありがとうございました」という内容のメールをすると良いでしょう。
このようなメールを受け取ると、受け取った側は「●●歯科医院の人は、皆しっかりしているのだろうな」と解釈するでしょうし、それは同時に医院の価値が上がる事を意味します。ここまでお読み頂いて如何でしたか?
上記項目の全てを実践する事は、なかなか難しいかも知れませんが、いずれもすぐに実施出来、且つ、すぐに効果の表れる取組みばかりだと思いますので、セミナーに参加した際は、ぜひ上記取組みを実施するようにしてみて下さい。